Yuck,- 今、凄く好きなバンドです。
元Cajun Dance PartyのボーカルのDanielとベースのMax(Yuckではギターに転向)を中心に、メンバーは他にも広島出身の日本人ベーシストMariko、そしてドラムのJonnyで結成。
Cajun Dance Partyは僕が高3~大学1年くらいの頃に、UKの期待の新人として華々しくデビューしました。
先日、惜しまれつつ解散したものの、中心メンバーによって新たにYuckというとても素晴らしいバンドが誕生しました。
最初僕は、Yuckの曲を聞いて、元Cajun Dance Partyのメンバーが中心メンバーのバンドの曲だとは気付きませんでした。それくらい別の音楽をやっています。ただ、後から知って、成程と思えるような音楽でもあります。所謂ジャンルとしては、シューゲイズなUKインディーギターポップみたいな感じです。
曲を聞いた第一印象としては、言いたいけど言わない、伝えたいけど隠す、楽しいけど寂しい、嬉しいけど悲しい、キラキラしてるけどどこか切ない、というような言葉で表現するのが難しいような甘酸っぱさ、・・・「青春」に似たような印象を感じました。
よくあるレビューとして、日本のバンドであるスーパーカーに近いと言われています。
これに関してはなんとなく言いたいことは分かります。要するに、あのバンドが表現していた『青春』の感覚に近いです。
またその他、Dinasour.JR,Pavement,Teenage Funclub,Yo la tengo,なども、しばしば影響を感じさせるということで例に出されます。僕としては、Dinasour.JR,Pavementはルーツが違う、Tennage Funclubはほんの少し色が違う、Yo la tengoは確かに近いといった印象でした。
あまり他の人が例に出さないのですが、個人的には初期Weezerのような印象を受けます。
これまたルーツは違うと思うんですが、甘酸っぱさがとても近い気がします。
具体的には、ほんの少し捻くれたポップ感、キャッチーなメロディ、フィードバックギター、ハウリング等を巧みに使うことで、胸が締め付けられるような感覚を与えてくれます。これらの点は凄く近いと思います。
シューゲイズではありますが、My Bloody Valentineぽくはありません。どちらかというとRideです。
あと、Libertinesからパンク要素を抜いたような印象も受けます。
高校生に戻って、こんなバンドをやりたい!と思わせるような、そんなバンドです。
今、10代の人には是非、今しか感じることのできない感覚で、リアルタイムでこの音楽を聞いて思いっきり青春を感じて欲しいと思います。
また、青春を懐かしく思う20代の方にも、是非このバンドの音楽を聴いて、時々あの感覚の片鱗を思い出してみるのもありじゃないかなと、思います!